JAとは上の頭文字を取ったもので、日本の農業協同組合のことです。
農業協同組合は、農業に取り組んでいる人たちと地域の人々が「組合員」となって作った組織です。農家の人は組合員となりますが、農家でない人たちも組合員になれます。組合員はJAに直接意見を出し合い、みんなでJAを動かしていきます。
JAが目指しているものは、次のことです。
- 国民みんなの食料が、いつも不足することなく、生産されていること。
- 農業とともに、自然や環境(身のまわり)を守り育てること。
- 農業をはじめとする地域の産業が盛んになり、みんなの暮らしが豊かになること。
- 地域全体が希望にあふれ、明るくなり、地域の文化がつくられていくこと。
農家とJAの仕事
JAと農家は協力しておいしい農畜産物を作っています。米づくりをとおして農家とJAの仕事を見てみましょう。
米は日本人の主食です。日本の農業の中心になる作物です。米作り(稲作)は、農家とJAが協力して取り組んでいます。
米は稲の実で、田植えをする稲の苗とは、芽が出て12cmぐらいに伸びた小さな稲です。
育苗とは苗を育てること。現在では、たくさんの農家の田植え用の苗を、JAの育苗センターで、まとめて作ることが多いです。
農家で使う機械や肥料、農薬はJAでまとめて注文し、それを農家に届けます。JAはまた、作り方(栽培)について、農家の相談にのっています。
刈り取った稲の実(からがついていて、籾とか籾米という)は、ライスセンター(カントリーエレベーター)と言う大きな建物で、乾燥・貯蔵し、お米に加工して出荷しています。
稲作農家の仕事
JAの仕事
協同の心
協同とは
「協同」とは、ひとつの目的に向かっておたがいの「心と力」を合わせて、助け合って行うことです。めいめいが、それぞれ勝手にやろうとしたり、はげしく競争し、足を引っぱり合っていては、なにもできません。得意な人は、困っている人を助けて仕事をすすめることです。そこには「感謝」の気持ちが生まれます。
協同組合とは
「協同組合」は、仲間がたがいに助け合い、よりよい生活や仕事をしていく団体(組織)です。
弱い一人ひとりでも、お互いの力を出し合い、協力すれば大きな力にも勝つことができます。
「一人がみんなのために、みんなが一人のために」とは、世界の協同組合の合い言葉です。そこには感謝の気持ちも込められています。
その精神を「協同組合精神」といいます。